猿の惑星: 聖戦記(グレートウォー)の感想

猿の惑星: 聖戦記(グレートウォー)を観てきた。

大変よかったと思う。だけど人には勧めにくい。

・緊張感+内容が重い

のがあってなかなか集中力を3時間持続させるのが辛かった。

ネタバレなしの感想が書きづらい。

最近見たダンケルクの緊張感とは違うのだけど、別の緊張感があり+で人物や情念が掘り下げられていたので、言ってしまえばダンケルクより面白かったように思える。

(僕の場合人物や情念に重きを置くとそうなります)

 

以下ネタバレ

 

 

 

 

台詞量少なくないですかね。しかも雪山だし復讐がテーマだし

もうレヴェナントじゃねーか!!

余談だけど観ながら、「ああレヴェナントのあの静謐な感じを劇場で見れてよかった」と思った。

明確な「大佐」という敵が存在し、さらに「第3勢力」の存在…。しかも大佐自身単純な善悪では語れない背景も持ちつつ、いやでも許せねぇよ!なシーザー

面白いです。

あえて差別的に書くと「猿」が題材なのに「登場人物」や「人間及び猿の情念」が深く描かれていてこの時点でSFとして素晴らしいじゃんって思ってしまうな。

意図してないのに(脚本の都合で?)物語が動くところが個人的には面白かった。

・雪崩、大佐の発症など

シーザーに精神的な成長の余地があるのがよかったと思う。

ていうか敵に的確に「お前は感情的すぎる!」って怒られるのどういうことなの。

人間や生き残りに執着した猿が「ある意味冷徹で冷静で組織的」

そしてもっぱら猿は優しくて「見捨てることができない」ってどういうことなの完全なる人間への皮肉だよ。

僕たちの社会はどれだけ余裕がないんだよ・・・。

組織の長としてどうなの?という行動を取り続けるシーザーだが、仲間はみんなそれを許容し続け、またシーザーも結局は仲間への責任を捨てたりしない

うーんこの関係性、真似できないのが悲しい…。

自分が殺した仲間への想いも断ち切れない、とにかく家族を守りたいシーザー

小さな枠組みを守りさえすればそれでいい、これが情のある人の理想形かもしれない…。例えばone pieceのような絶対仲間は見捨てない的な…。

たぶんシーザーは幼少期愛されて育ったからこうなれたんじゃないかと思ってしまう。

(実際はジェネシスの内容あまり覚えてないが…)

シーザーが主人公じゃなくなったらこうはいかないだろうから もうここで完結でもいいと思うんだけどな…。長い旅路だったねシーザー、おつかれさま。